イントロ
Mech-Eye SDK バージョン 2.3 がリリースされました。
PRO および LSR カメラが高反射のワークに対しての画像効果を大幅に向上させました。重要なアルゴリズムのアップグレードが導入されています。
点群画像デモ
3Dビジョンにおいて、反射金属ワークの撮像は課題になっていました。
金属表面の強烈な反射効果により、ハレーションや影などの問題が生じ、正確かつ完全な3D画像の取得が難しいです。
以下は、高反射ワークにおけるいくつかの典型的な例です。
これらの典型的な高反射シーンへの対応として、Mech-Mindは完全に新しい投影方式と画像生成のアルゴリズムを導入し、Mech-Eye SDK 2.3 にリリースしました。
Mech-Eye SDK 2.3 にアップグレードした後、Mech-Eye PRO および Mech-Eye LSR カメラを使用する際に、新しい「反射」モードをオプションで利用することができます。これにより、さまざまな高反射のシーンでの画像効果が向上します。
表面に油が塗布された高反射金属対象物
課題: 表面に油が付着した金属対象物の強い反射は、点群画像の生成に悪い影響を与えます。
撮影カメラ: Mech-Eye PRO S
撮影距離: 1m
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
プラスチックフィルムで包まれたターンオーバーボックスに詰められた高反射金属ワーク
課題: 金属工件に見られる強烈な反射と、ターンオーバーボックスのプラスチックフィルムによる反射が、点群画像の生成に悪い影響を与えます。
撮影カメラ: Mech-Eye PRO S
撮影距離: 1m
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
 |
 |
反射ブレーキディスク
課題: 金属ワークに見られる強い反射と、表面にある加工痕が、点群画像の生成に悪い影響を与えます。
撮影カメラ: Mech-Eye LSR L
撮影距離: 2.5m
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
反射する円柱状の棒
イメージングの課題: 曲面を持つ円柱状の棒に強い反射があり、異なる方向によって反射特性が異なるため、点群画像の完全性と正確性に悪い影響を与えます。特に、正確な輪郭をキャプチャする際に問題が生じます。
撮影カメラ: Mech-Eye PRO S
撮影距離: 1m
垂直に配置された円柱状の棒（投影された縞パターンと平行方向に配置）
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
 |
 |
水平に配置された円柱状の棒（投影された縞パターンと平行方向に配置）
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
 |
 |
反射性の深い容器内の金属ワーク
課題: 金属ワークに見られる強い反射。深く反射する容器の側壁に見られる鏡のような反射が、点群画像の生成に悪い影響を与えます。
撮影カメラ: Mech-Eye PRO M
撮影距離: 2m
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
エアコンのコンプレッサー
課題: コンプレッサーの表面は黒く反射材料でできており、不規則なアーチ形状をしています。同時に、コンプレッサーは白いフォームの仕切りに置かれており、シーンのコントラストが非常に高く、点群画像生成の難易度が増します。
撮影カメラ: Mech-Eye PRO M
撮影距離: 2m
| 精確モードの点群画像 | 反射モードの点群画像 |
|---|---|
 |
 |
 |
 |
リチウムイオン電池セル
課題: バッテリーセルの表面には黒いパッチと反射アルミ素材の上蓋が同時に存在し、点群画像の生成に悪い影響を与えます。
撮影カメラ: Mech-Eye LSR XL（正式にリリースされていない）
撮影距離: 3m
